猫の腎不全でオシッコが出なくなってから〜腎不全猫の最期(2)

2014年10月1日

猫の腎不全でオシッコが出ないのは、危険信号ニャの

【10/18】

パピとマミはワタシが腎不全になってからも、
毎朝起きると必ず「まる、おはよう♪」と声をかけてくれる。

おはようと言いつつ、ペットシーツの下を見るも、
やっぱりオシッコは出てない。
オシッコが出なくなって40時間以上が経ったの

けど朝から食欲はあって、一般食の缶詰を一口食べられたの。

例の如くでご飯を食べたんだからお水も飲んで〜と、
朝からお水を三回飲まされた。
この日は、昨日から合計で40回(40ml)お水を飲まされたよ。

パピは最近、朝起きると半分習慣化したように、
朝、ワタシのお目々の検査をしてくれる。

黒目が大きく広がってほとんど見えなくなってるワタシの目。
でも、この日は黒目の周りの黄色い部分、
人間で言う白目の部分(光彩)がいつもよりだいぶ大きく戻っていたみたい。

⇒私の目が見えなくなった話は『マミ心配しないで! 目が見えなくてもおヒゲがあるよ(=゚-゚)ノ』を見てね。

パピは大喜びでママに報告してた。
「(マミ)ちゃん!まるの白目が大きくなってるよ?」

「昨日もそう言ってたけど、全然変わってなかったよ」
マミは半信半疑ながら、ワタシのお目々を見てくれる。
「あれ???」

毎日見ていても気付くくらいに、光彩が大きく戻ってたみたい。
オシッコも出てない、ご飯も食べない、お水も自分で飲めない、点滴も吸収しない、ベッドでポジション変えるのも辛い…良い材料が何一つない中での、明るい話題ニャの

目の方は、黒目が大きくなってから一日半くらいして、
目が見えてないかも?と気付いてくれた。

それで直ぐに先生に血圧を下げるお薬をもらって飲んでた。
血圧を下げるお薬を飲み始めて8日目にして、
光彩が見て分かる程度に回復してきたの!

マミは調子ぶっこいて、動物病院へ出かける前に
(猫バッグへ入れる直前)パピに抱っこされるワタシの写真を撮ってたよ。

オシッコが出なくなって40時間、元気はないけど、大好きなパピに抱っこされてるワタシ
オシッコが出なくなって40時間、毎朝の点滴通院前に(元気はないけど)大好きなパピに抱っこされてるワタシ

それでも、丸一日以上オシッコが出て無いことに変わりはニャい

マミとパピは静脈点滴をする覚悟を決めて病院へ出かけた。
お金も、いつもより多めに持っていったの。

腎不全でオシッコが出なくなって丸二日

最後のオシッコ以降、点滴が吸収出来てないみたい。
一昨日の点滴は最後のオシッコ前に大体吸収された。

でも、昨日の点滴はまるで吸収されて無くて、体重だけが増えた。
手も足も四本とも巨大化して、また熊の子みたいになっちゃったの。

マミ達は静脈点滴に変えてもらうつもりだったけど、
まずは今入ってる点滴が出て行かないと静脈点滴は厳しいみたい。

点滴は前日と同じ200ml、
ただ利尿剤は少しでも効くように静脈注射で入れてくれた

オシッコの出が悪い時用に利尿剤の飲み薬も処方してくれた。

おうちに帰るとまずお水を飲まされて、ご飯も一口食べた。

しかーし!
ここへ来て、まさかの腎臓食( ̄ェ ̄;) エッ?
ロイヤルカナンの腎臓サポート(パウチ)フィッシュテイスト。

マミ曰く、
最近美味しいものや人間の食べ物ばかりだったけど、
それしか食べなくなっちゃうと、この後の療養生活で困ったことになるから
って。

普通、こういう状況なら好きなものや特別美味しいものをくれるよね?

帰宅して2時間ちょっと、
オシッコもウンチもしてないのに、ベッドの上で気持ち悪くなった

オシッコやウンチの時は力が入るから
どうしてもその直後に吐きやすくなるニャ

けど、今回はただ寝てただけ
なのに、突然オエッオエッてなった

オエッオエッてなって、何も吐かないけど、
口の端っこにあぶくっぽい唾が溜まる感じ。
30分以上ずっと吐き気がして止まらなかった。

ワタシの手足はパンパンでベッドの上でも滑ってしまい、
落ち着いて座れるポジションがなかなか見つけられない

ちょうどマミが一緒にお昼寝してきたので、
マミのお手々の上に前足をかけると収まりが良くなった。

マミは疲れ切っててお昼寝してた。
そのほんの30分くらいのお昼寝で、マミは5〜6回夢見たんだって。

しかも全部、ワタシがオシッコをする夢。
なかなか夢のようには行かないのが現実ニャけどね…

少しゆっくりできたからか、トイレに行きたくなった。
ワタシが動くとマミは起きてきて
「トイレ行きたいの?」と連れて行ってくれた。

でも、ほんの一滴、ウンチの汁が出ただけ。
そして、やっぱり気持ち悪くなって、あぶくっぽい唾が出た

ベッドに戻る為にトイレから出ようとするけどよろめいて、そのまま倒れちゃった。
何しろ体力はどんどん衰えてくのに、
吸収しない点滴が体中に残ってて、体が真ん丸だったからね。

ワタシの体がパンパン過ぎて、マミが呼ぶところのお布団(タオルハンカチ)がお布団でなくなってるの。
ワタシの体がパンパン過ぎて、マミが呼ぶところのお布団(タオルハンカチ)がお布団でなくなってるの(自分の力で香箱組めたのは、これが最後にニャってしまった)。

後から思えば、自分で動けたのはこれが最後だった。

トイレから出ようとしてベシャっと倒れただけだけど。
マミは倒れたワタシを抱っこしてベッドへ戻してくれた。

マミはお布団を見て、お布団の上にも一滴ウンチが漏れてるのに気付いた。
マミと一緒にお昼寝してる時に漏れちゃったのかな。

15時半過ぎだった。
オシッコが出なくなってから、もう丸二日経とうとしてた

その後もオシッコを出させようと、
ちょこちょことお水を飲ませてくれた。

でも、オシッコが出ないまま夜になって、マミは動物病院へ電話した。

「オシッコがまだ出てないんですけど。連れて行った方がいいですか?」

お薬を飲ませられるなら飲ませてもいいし、
グッタリして飲ませられないようなら連れてきてもいいですよ、って。

やっぱりこう言う大事なことは
お父さん、お母さんが最終判断するようになってるの。

思えば…最初に腎不全と診断される前も、
3日くらいオシッコが出ない状態だった。

その時は生まれて初めての利尿剤がよく効いて
オシッコが出るようになったけど、
今は毎日利尿剤を打って慣れちゃってるし、
食事も摂れない、お水も自分で飲めない状況が一ヶ月続いて、体力は限界を超えてる

そこへ来て、またオシッコが出ないなんてそれこそ致命的ニャの。

この日はパピがお仕事でお出掛けしてて、
マミ一人だったけど、病院へ連れて行ってくれた。

もう猫バッグ(キャリーバッグ)に入れられても、起き上がれない

横向きに倒れたままで、連れて行ってもらうというより、
ただ運ばれてる感じになってしまった。

起きていられないワタシを見て、
先生は看護婦さんに指示して診察台の上に毛布を敷いてくれた。

静脈からお注射で利尿剤を打ちたかったけど、
吸収されずに溜まってる点滴で手も足もパンパンだった。

先生は必死で静脈注射打てるところを探してくれたけど
見つからなくて、結局、筋肉注射で利尿剤を打ってもらった。

帰りしな、看護婦さんが
手足に溜まってる輸液が体を冷やして寒いかも知れないので、温かくしてあげて下さい
と教えてくれたの。

ペットボトルにお湯を入れて、そばにおくといいとも教えてくれた。

マミは帰宅後、パピが冬場に使ってる
足元用の電気マットを探したけど見つからなくて、
膝掛け用の電気毛布を引っ張り出してきた。

パピとマミと一緒に寝てるベッドの下側に電気毛布を敷いて、
その上にいつも使ってるブランケットを乗せて、更にペットシーツを敷いてくれた。

何も出来ずにベッドへ横になって、
ひたすらお水、お水、お水…

あとは毎晩飲んでる血圧を下げるお薬を夜9時半に飲むだけ。
もう口もきけないし、グッタリ。

正直、もう自分で動けない。
床ずれが出来ないようにって、1〜2時間おきに、パピとマミが向きを変えてくれた。

そうして時々、ワタシのお尻の下を覗いては、その度にガックリしてた。

それでもパピとマミは諦めずに
しつこくお水を飲ませてきたけど、上手に飲み込めない。

オシッコが出なくなって2日が過ぎた夜、
ワタシもよく知ってるパピとマミのお友達がメールしてきた。

「スナック『まる』は営業してますか?」
断ろうか悩んだみたいだったけど、
ワタシも付き合い長いし心配して来てくれたのでお店を開けることにしたの。
どうせ、毎晩営業してるしね。

運悪く、ワタシがオエっとしてるタイミングで来たけど、
お口周りをキレイにしてもらって、スナック「まる」はきちんと営業できたの。

パピとマミは気の合う古いお友達が来て、
すっごい大笑いして楽しそうに飲んでた。

ワタシは久々に聞いた、パピとマミの本気の笑い声が嬉しくて、
ずーーーっとパピ達の方を見てたよ。

まぁ、もう目では何も見えてないけど、楽しんでるのが分かるし
「何をそんなに楽しそうにお話してるのかニャ?」って
気になったから、パピ達の方へ顔を向けてたの。

お店を閉めた後は、家族三人でグッスリ寝たの。

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