猫の膿が破裂してお尻の隣を縫った話
しつようにお尻をなめてるなと思ったら…
ある日、エルがやたらとお尻辺りを気にしてペロペロしていることに気づきました。
猫は暇さえあえれば、毛づくろいするもの。
でも、どうも様子がおかしい。
なめ方も激しいし、ずっとなめてる。
かゆいのかな?と思って声をかけてみました。
「エル、ちょっと見せてごらん。何もしないから。見るだけだから」
抱きあげてひっくり返しました。
思わず「きゃっ!」と悲鳴が出ました。
お尻のすぐ隣に傷ができてたんです。
ひっかき傷でも切り傷でもなく、中の肉(?)が見えるような深い傷です。
えぐれられてるような感じでした。
傷口は最初に一瞬見て、すぐに目をそらしてしまいました。
それ以来、治り切るまで傷を見ていません。
(傷の治り具合は夫に毎日見てもらった)
すぐに動物病院へ連れて行くことにしました。
が、すっかり動揺して自分の唇が震えるのが分かりました。
電話口でもアワアワするばかり。
なんとか、今から行きますとだけ伝えて、すぐに出かけました。
えぐれたような傷は、膿が破裂してできたもの
病院で先生に診てもらうと、傷が膿んで、その膿が破裂したとのこと。
傷自体は2週間くらい前にできたものだろうと言われました。
言われてみると..
その日の昼間、玄関のサンダルに何か液体のようなものがこぼれてました。
ゲロか何かだと思って、あまり気にせず掃除しちゃったのですが、もしかしたらその液体は膿が破裂したときこぼれたものだったのかも?
治療の選択肢は2つありました。
入院して傷口を縫うか、縫わずに自然に治すか。
縫って下さい、と即答しました。
何しろ、かなり深い傷だったので。
それと我が家には猫が二匹います。
その康太が、あるいは康太とのケンカ(?)が膿の原因と思われます。
自然に治すまでにまた傷口を広げたり悪化させては大変です。
なるべく早く治したいと思い、入院を選択しました。
帰宅後は、エルの傷口が治るまでは二匹を隔離するしかありません。
診察後、エルはそのまま入院しました。
その日の夜中に先生が傷口を縫って、翌日の夜には退院しました。
先生曰く、結っっ構深いキズでしたよ、とのこと。
エルには痛み止めと抗生剤が処方されました。
縫えば治ると思ってたが、帰宅後は高熱が出た
帰宅後、薬のきいてる間は落ち着ける場所を探してウロウロしていました。
エリザベスカラーが邪魔でゆっくりできなかったようです。
夜になると、布団で寝てる私の胸の上に乗ってきました。
とくに二日目は朝までずっと私の胸の上で過ごしてました。
エルはふだん一緒に寝ません。
なでなでして、お尻をトントン叩くと、満足して布団を降りていきます。
水は自力で飲めてましたが、食欲もなく、ただじっと時間をやり過ごしてました。
ゴロゴロ言うところをたっぷりなでると、ソファに敷いたタオルで眠りました。
その後は私の胸の上へ移動してきました。
エリザベスカラーが私の顔に覆いかぶさって、動物病院の臭いがしました。
朝目が覚めると腰が痛くて、寝返りも打たずに寝てたと気づきました。
エルは、朝までずっと私の胸の上にいました。
それで気づいたのですが、エルは高熱を出してました。
熱で寒かったのかもしれません。
一番暖かい場所を選んで私の胸の上に来たようです。
縫ったらすぐ治るのかと、もっと軽く考えてました。
もしかして、私の選択ミスだったのではないかと悩みました。
まさか、こんな高熱で苦しませるはめになるとは思わなかったので。
ほんの二三日のことですが、胸が潰れる思いでした。
熱のせいか食欲もなくて、ご飯を食べられないので困りました。
また、傷口がお尻のすぐ隣だったので、ウンチができるかどうかも心配でした。
三日目の朝、おやつのカリカリを食べて、日中にトイレでうんちをしてくれて、ほっとしました。
その後は食欲も出てきて、トイレも順調で、徐々に回復していきました。
▼熱が下がったあとのエル
急遽、購入したケージ。ご飯皿はエリザベスカラーでも飲み食いできるように高さと角度を調節した
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