コロナ禍がこんな形で猫の健康を害するとは!

またしてもお尻のそばに傷ができた

ある日、エルの通りすがりにお尻の横が赤むくれになってるのが見えました。
傷というほどでもないけど、赤くすりむけたような感じ。

半年前には、膿が破裂して大変な目に遭っています。

ただ、焦るほどひどくもなかったので、康太と隔離してもう少し様子を見ることにしました。
昼は人間が注意できるので良いとして、就寝時は同居猫の康太とは隔離します。

赤むくれに気づいた翌日のこと。
エルと部屋に閉じこもって、いざ寝ようと布団に横になったときでした。

ソファを通り過ぎるエルの後ろ姿を見て、ギョッとしました。
思わず、ちょっと待ったとエルをつかまえてお尻を確認したところ、傷が悪化しています。

▼今回の発端となった傷(クリックするとモザイクなしの画像を開く)
今回の発端となったお尻の傷
モザイクなしもちょっとピンぼけしています。

前日、赤むくれ程度だった傷が、なぜ悪化してるの?

不可解に思いましたが、気づいたのは夜中。
とりあえず、エル自身は元気なので、病院へは翌日連れて行くことにしました。

原因不明のかゆみ地獄で自傷が止まらない

エルがかゆくて、自分で自分のお尻の横をなめてできた傷でした。
病院では皮膚検査や注射をして、抗生剤とかゆみ止めをもらって帰宅しました。

またなめて傷を悪化させると困るので、治るまではエリザベスカラー生活です。

8日分の薬が終わってかゆがる様子もなかったので、エリザベスカラーを外しました。

かさぶたは取って良いとのことだったので、ほぼ取れかけだったのをぺろっと剥がしました。
中はあまり治ってないように見えました。

▼かさぶたを剥がしたあと(クリックするとモザイクなしの画像を開く)
かさぶたを剥がしたあと

▼取れたかさぶた(クリックするとモザイクなしの画像を開く)
取れたかさぶた

これ以上掻かなければ治るかなと思っていたのですが、薬が抜けたのか、再びかゆがるようになりました。

気が狂ったようにかゆがるので、2週間後に再び病院へ行きました。

病院へ行って、また抗生剤とかゆみ止めをもらいました。
先生には、自己免疫不全かもしれないと言われました。
自分の体(の一部)なのに、異物と認識してしまってるのではないかと。
じんましんのような感じでしょうか。

食事療法もあるけれど、完全に切り替えないといけないし、かなり高額になるとのこと。

人間でも、かゆみを我慢させるのは拷問です。
エルもかゆくて仕方ない様子でした。

クリアファイルで自作したエリザベスカラーをベコベコにするくらいは、ひっかいてました。

なので、食事のときエリザベスカラーを外し、食べ終わったらブラシをかけてあげました。
とくにエリザベスカラーを付けてる首周りは丹念にブラシをしました。
たっぷりブラシをしてから、またエリザベスカラーを付けます。

▼エリザベスカラーをしてる間は毎晩胸に乗ってくれた
胸の上に載るさび猫エル

寝る時も胸に乗ってからはあごや頬、おでこなどたっぷりと撫でてあげました。
それでもエリザベスカラーが邪魔で一日中カリカリと引っ掻いてました。

エリザベスカラーを外したときにちょっとでも目を離すと、すぐさまお尻をなめるので、まったく気が抜けません。

ここ1年くらいの生活で変わったのは次亜塩素酸ナトリウム液での消毒

夫が言うには、今まで7年間何もなかったのに突然食事が合わないってことはないんじゃないかと。
何か急に変わった点はないだろうかと二人で考えました。

それで気づいたのが【消毒】です。

今年のはじめに夫がコロナになって以来、我が家では玄関掃除などに次亜塩素酸ナトリウム液を使っていました。
ハイターなどを0.05%に薄めたのが次亜塩素酸ナトリウム液です。

もともと玄関は毎日水拭きしていました。
エルは玄関が好きで、毎日かなりの時間を玄関で過ごします。
玄関で寝転んで布団に乗ってくるので、玄関も毎日吹かざるを得ません。

▼玄関でくつろぐエル
さび猫エルは玄関がお気に入り

それがコロナ禍であちこちの掃除にアルコールや次亜塩素酸ナトリウム液を使うようになりました。

もしかして、それが関係あるのかも?と思い、試しに次亜塩素酸ナトリウム液を使うのをやめました。
結果的には、これが正解でした。
かゆみがなくなるまで、約1ヶ月半かかりました。

次亜塩素酸ナトリウム液を使いはじめて半年くらいで今回の症状が出たので、治るまでも半年かかると覚悟していました。

それにしても、たまたま原因に気づけましたが、このコロナ禍で消毒液が仇になるとは予想できませんでした。

エリザベスカラーを付けてても、自由自在に洗濯機へ出入り

幸いだったのは、エルがエリザベスカラーをさほど苦にしてなかったことです。
カラーを付けてるとは思えない生活ぶりでした。

カラーがあってもダッシュするし、どこでも登ったり降りたりできます。
一番ビックリしたのは、洗濯機の中に入ったり出たり自由自在だったことです。

▼洗濯機の中がお気に入り
さび猫のエルは洗濯機がお気に入り

洗濯機の中はエルのお気に入りの場所です。
でも、カラーが邪魔で危ないので、ガムテープで入れないようにしましたが、無視してジャンプして入ってました。
かえって危ないのでガムテープは外したくらいです。

いつもお水を飲む洗面器では飲みにくかろうと、別のお水を用意してあるのに、カラーごと洗面器に突っ込んでお水も飲んでました。

そのたくましさには関心しました。
そして、むしろ私のほうが励まされました。

まだ原因も分からず、いつ治るかも定かでなかったとき、夫が「俺はエルが一生エリザベスカラーでも構わないよ」と言いました。
私も同じ気持ちでしたが、心の中では(この生活が一生続くの?)と汗びっしょりでした。

カラーが壊れるほど掻き毟るし、食事はずっと見張ってないといけないし、しょっちゅうブラシをしたりなでてあげないといけないし…本当にしんどかったからです。

コロナ禍で神経質になりすぎると、こんな二次災害があるんですね。