パピ、マミとお別した日〜腎不全猫の最期(4)

三日半ぶりのオシッコ

パピはワタシが死んでから全然寝られなくて、朝まで起きてたみたい。
駄目ニャ、そんな事じゃ…

病院に行かなくていいせいか、
マミは目覚ましが鳴ってたのに寝坊した。

そして、パピに「(パピ)君、まるのこと触ってみて」とお願いしてた。

それまで手をつないでたのが、
いったん手が離れた後にワタシの死体に触るのが恐かったみたい

パピが触って「冷たいし、死後硬直で堅いよ」と言うと、
マミは《冷たくて堅いんだ!》と覚悟を決めて触ってた。

時間はすでに11時少し前。

「あ、先生が待っててくれてるかも知れないから、
病院に電話しなさい」とパピがマミに言ってた。

マミはいつも通ってた動物病院へ電話した。
そして「どうしたらいいか分からないんですけど」とペットの葬儀業者を教えてもらった。

ワタシのマミとパピは、ちょっと…
変わってる?かも知れない。
と言うのは、死んだ後の遺体やお墓にはまるで興味がない。

昔から「私(俺)が死んでもお墓なんて要らないから、骨はコンビニの袋にでも入れて捨てて!」と言うタイプ。
当然、葬式なんてしないでくれと言う派。

だから、ワタシのことも火葬してくれさえすればそれでいいみたい。

ところが紹介してもらったペット業者へ電話すると、
日曜だったせいか「今日はもう予約でいっぱい」と言われたの。

どうせ月曜日以降になるなら、
10倍以上高いペット業者に頼む必要なんてないね、と
区のサービスを利用することに決めてた。

そうして、ワタシの空っぽの体は月曜の朝まで
パピとマミのそばに置いてもらえることになった。

パピは「まるとのお別れはもう済んだ」と言いながらも、
リビングの座椅子にクッションを乗せてペットシーツを敷いて、ワタシはそこへ置かれた。

パピが前日着てたTシャツをお布団代わりに掛けてくれた。
ワタシの大好きなパピの匂いがするようにって。

あれ? ワタシはもう死んでるんだし、
パピの匂いがついたTシャツなんて掛けられても分からないはずでしょ?(≖ლ≖๑ )

でも…まぁそれはそれ。

パピとマミは仕事は山程溜まってるけど
どうせ何も手に付かないし、片付けでもしよう!」と
介護生活の後片付けを始めたの。

食べきれなかったご飯、冷凍してたご飯、猫用トイレ、
ベッドに貼り付けてたペットシーツを剥がして、
汚れ物はバンバン洗濯して、使えないものはどんどん捨てて…
パピが何度もゴミ捨て場に行ってた。

何て言うか…切り替え早っ!!

ワタシが最後に寝てたあたりを片付けてると、
マミは電気毛布の上に敷いてたペットシーツが重いことに気付いた

オシッコだ

死んじゃう直前パピがワタシの向きを変えてくれてから、
ものの数分しか持たなかったけれど、最後の最後でオシッコが出てた

マミは「まる、最後にオシッコ出てたんだ…」と泣いた。

マミは腎不全でオシッコが出ない苦しさを知ってるし、
オシッコさえ出ればずいぶんと楽になることも知ってるから、
オシッコが出て欲しいとすごく強く思ってた。

(詳しくは『マミも腎不全、ワタシも腎不全』を見てね)

マミは「このシート取っておこうかな…」とか言うくらい
最後のオシッコを見て、安堵してた。

まあ、パピに「アホか?」と言われて諦めてたけど。

丸三日半ぶりにオシッコが出て、そのまま死んじゃったの

あともう少し早く出てくれてたら…マミやパピはそう言うけど、
でも、もうオシッコが丸三日以上出ないの二度目だったし、
これでも死にものぐるいで頑張ったんだから、許して欲しいのニャ…

そこに置いてるのは、ワタシが使ってたただの入れ物ニャ

掃除や片付けの間も、ことあるごとにワタシの入れ物だった体のそばへ寄っては、撫で撫でしてた。

特にマミは何度も何度もスリスリしてた。

そして「冷たくて堅いけど、まだまるの匂いがする」なんて言っては撫でにきた。

「死んでても、毛の触り心地はまるだよ〜
このままずっとこうして撫で撫でしてたい」と言って、パピにたしなめられてた。

マミはなかなかワタシが死んだことが受け入れられないみたい。

「ずっと同じ方向だと、あれかもしれないから、反対向きにしてあげようか」

もう死んでるんだから、どっちでも同じだけどね。

あれって何だよ?と思ってるだろうパピは、
マミの気持ちを汲んでワタシの死体を優しく持って、丁寧に裏返した。

でも、もう死んでから12時間近く経って、
死後硬直もとけた体はぐにゃっとしてるので、
お尻の方を置く時に手が滑り落ちちゃった。

すると、ビックリ!
オシッコ?が数滴、飛び散った。

よく見ると、ワタシの入れ物だった死体の鼻からも、変な液体がこぼれてた。

マミはキレイに拭いてくれたけど、相当ショックを受けてた

そして、パピにこう言ってた。
「毛の触り心地はまるだし、死んでてもいいからずっとここに置いて、撫で撫でしてたいと思ったけど…そういう訳には行かないんだね」

死んでから12時間を超えて、死後硬直もとけて、
ワタシの入れ物だった体の中では内蔵がどんどん溶けてるの。

マミは、ワタシのこといつも「いい匂い❤(´ω`*)」と褒めてくれてたけど、段々と変な臭いがし始めた。

ワタシの安らぎのために買ったマタタビのお香が
まだ1パック残ってたので、それを焚いてた。

マミは小さな保冷剤をハンカチにくるんで、
ワタシの入れ物だった体の下へ入れたけど、
時間が経つにつれて臭いが強くなってきた。

なので、今度はジップロックに氷を大量の塩を入れたものを
ハンカチタオルにくるんで、それを体の下へ敷いた。

※氷に塩で氷点下まで下がるので保冷剤替わりにした。
 詳しく知りたい人は「氷 塩」とかで検索して欲しいニャ!

お香が切れると腐臭(?死臭?)が漂ってくるので、
臭い消しにろうそくも灯した。

お片付けが終わって、ベッドは元の寝室に移動した。
(ワタシが病気になったので看護しやすいようリビングに隣接する部屋へベッドを移動してた)

ところが夜になると、
寝室とワタシの体の置かれたリビングが離れてて寂しくなったみたい。

パピとマミは、リビングにお客さん用のお布団を敷いた。

まるの入れ物でしかなくても、撫でられるのは今日までだから・・」って。

泣かれるよりは笑われた方が死んだ方も気が楽なのニャ

そして、二人はワタシの死体のすぐそばに敷いたベッドで、写真や動画を見始めた
マミがiPhoneで撮った動画。

何かさせたいことがあるようだけど、思惑通りにいかなくてお尻をペンペンしてる動画、
パピがラジコンでワタシを追いかけ回してる動画、
シャボン玉で遊ばせようとしてしつこくしてる動画、
寝起きの声を撮りたくて熟睡中に起こされる動画…

ほとんどがイジメみたいな動画ばかり。

パピとマミは、何度も動画を見ながら二人で大笑いしてた

…んん? お通夜(じゃないけど、そんなようなもんだよね?)ってこんな感じだっけ? というくらい、二人で笑ってた。

いつもより少し狭いお布団で、うつぶせに肘をついて
iPhoneやiPadで動画を見て笑って、
まるで修学旅行か何かの夜みたいに楽しそうにワタシのことをいっぱいお話してた

ふだんならまだ飲んでる時間だけど、
翌朝は早く起きて区に問い合わせしないと行けないからって早めに寝てた。

寝る前に新しいろうそくを点けてたけど、
風の流れで時折くさい臭いがマミたちの鼻やのどを刺激しちゃったみたい。

明け方近く、臭いで目が覚めたマミは、
また新しいアロマキャンドルを点け直してた。

朝8時過ぎに起きて、マミは区役所の担当部署へ電話した。
パピたちの住んでる区では死んだペットを清掃局へ預けると、
区の方で契約してるペットの葬儀会社へ依頼してお弔いしてくれるの。

金額は、たったの2600円ニャり

婆ちゃんは飼っていた猫が死んだらペット霊園で火葬して、
個室のお墓を持って時々お墓参りもしてた。
そう言う人の方が多いだろうことはパピ達も知ってる。

でも、パピやマミは人間(猫も)一分一秒長く生きることに意味がある!という信条で、
死んだ後の体は生前の入れ物でしかないし、
死体や焼け残りの骨には思い入れがニャいタイプなのの。

区の引取先場所を聞くと、自宅からものすごく近かった。

パピとマミはワタシの入れ物だった体を
ペットシーツとTシャツでくるんで、猫バッグへ寝かせた。

もう柔らかくてグニャっとしてるから、
パピもなるべく丁寧に置いたんだけど、軽い衝撃でも鼻から体液が出た。

引き取り場所までの移動も変な液がこぼれないよう、
パピは振動を与えないようバッグを抱えてゆっくり歩いてくれたけど、中ではやっぱり鼻から汁が出てた。

担当の人はとても親切で、見知らぬ猫の死体にもかかわらず、
きちんと両手でバッグを受け取って「お預かりします」と丁寧に下ろしてた。

マミとパピはその足で近くの駅ビルへ行き、
動物病院の先生達へ渡す美味しいお菓子(パピの大好物ニャ)を買うと、これまでのお礼をかねて挨拶へ向かった。

ワタシが毎日点滴に通院してたもんで、
先生はひと月以上も、お休み無しだったから!

パピは帰り際に
「また近いうちに新しく猫を飼うつもりなので、その時はまたお願いします♪」なんて挨拶してたよ。

でも、別に驚きでもショックでもないの。

だって、パピは死んだワタシよりも、
生きてるマミをとっても心配してる
んだもの。

マミは丸っと21年ワタシと暮らしてきた。

マミは、婆ちゃんや爺ちゃんといた時間より、
ワタシと一緒に過ごした時間の方が長いの。
自分の親よりも、ワタシと長くいたニャ

マミのワタシへの溺愛ぶりに、
ワタシが病気になるずーっと前から、
パピはペットロスを心配してたくらい。

ただマミにとってほんの少し救いになった事と言えば、
ワタシが点滴のむくみで、死んでも尚丸々としてたこと。

あんまりゲッソリした顔だとマミ的にショックが大きくなるかも?

けど、点滴の残りで手も足もパンパン、
お顔もパピやマミがそばで撫でられたり休んでる間に少し表情は和らいだしね。

※ゲッソリ顔と真ん丸の体は『猫の腎不全でオシッコが出なくなってから〜腎不全猫の最期(3)』を見てね

マミは自宅へ戻ると直ぐに区の担当へ電話して、
猫の里親になりたいと申し込んでた。

パピ的に、ワタシの後は少し(数ヶ月とか?)間を空けてから次の猫を飼いたかったみたいだけど、もう明日にでももらいに行こう!とマミに言ってる。

マミが気に入って携帯の待ち受けにしていたワタシの写真

マミが気に入って携帯の待ち受けにしていたワタシの写真

死んだ後の写真はニャい(本当はあるけど載せないでって)。

代わりに、マミのお気に入りの写真を載せておくのニャ。

しかし、どうしてまたこんな怒り写真が好きなんだか…
マミってわざわざこういう顔を選んで写真撮るの。

猫の腎不全でオシッコが出なくなってから〜腎不全猫の最期(1)
猫の腎不全でオシッコが出なくなってから〜腎不全猫の最期(2)
猫の腎不全でオシッコが出なくなってから(パピが泣いた日)〜腎不全猫の最期(3)

さてさて…
ここまで読んでくれた猫ちゃん大好きな人は、きっとこう思うのニャ。

「アイドル嬢のまるが死んじゃったら、スナック『まる』はどうニャるの?」って。

でも、安心して欲しいのニャ〜
これからは化け猫になり損ねたワタシが幽霊となって、スナック「まる」を営業していくニャ!

スナック「まる」幽霊編に突入するのニャ〜

この短期間で書ききれなかった慢性腎不全の闘病生活、
パピやマミの介護生活、
21才まで風邪ひとつ引いたこともなく、元気いっぱい飛び跳ねてたスペシャル元気な猫の育て方、
家族の接し方などなどを書いていくつもりニャの!

もう新しい写真は出てこないけど、古い写真を載せるから、そこは許してニャん!




猫の腎不全でオシッコが出なくなってから(パピが泣いた日)〜腎不全猫の最期(3)

マミがevernoteにメモを取らなくなった

【10/19】

朝起きて、ワタシがオシッコしてないのを
《ガックリ》と言うよりも《やっぱり出てないか》という悲しげな表情で確認するパピとマミ

マミは朝の挨拶に撫で撫でしてスリスリしてくれた。

でも、手も足もパンパンに腫れてて気持ち悪いし
辛くてイラっときたものだから、ついマミのお手々を噛んじゃった…

マミはしょんぼりしてたけど、いつもと同じように動物病院へ向かう。

腎不全になって以来の日課で、
通院時にタクシーから降りて2分くらい歩く間、
猫バッグから顔を出して外の空気や日差しを満喫してた。

それがワタシの楽しみだったんだけど、もう起き上がれニャい…

病院へ着いても待合室で、ただグッタリとして順番を待つだけ。

診察で呼ばれると、体重は点滴やお水の分増えてた

「まだオシッコは出ませんか?」
「はい、まだ出ません…」

先生がお腹を触って、オシッコがどのくらい作られてるか
(膀胱に溜まってるか)見てくれたけど、前日と変わってない。

だから点滴は無しになって、
昨夜と同じように利尿剤だけ筋肉注射してくれた

吸収出来てない点滴の残りで、もう手も足もパンパン、
いま出来るのは利尿剤の筋肉注射だけ。

この日、診察が終わって診察室を出る直前、
パピは唐突に先生に質問した。

オシッコ出なくなって、何日くらい持ちますか?

診察室を出かけてたマミも、
まるで猫みたいに耳を後ろに集中させてた。

「僕が昔飼ってた猫がまるちゃんとまるっきり同じ症状だったんですけど、
自分で動けなくなってから2〜3日でした

マミは、この日からevernoteにワタシの介護メモを付けなくなった…

家に帰るとパピとマミはワタシのそばに来ては
ワタシを撫でたり、好きだよと言ってくれたりする。

そして、床ずれしないようたまに向きを変えてくれる。

大好きなパピが隣に来てくれても首も動かせない。

それだって、パピは何度もワタシにお水を飲ませてくれて、
いっぱい撫で撫でしてくれる。

かなり良くなってたお目々が、また真っ黒になっちゃった。

まばたきもほとんどできなくて、パピとマミが時々上まぶたを動かしてくれた。
そうすると下まぶたが動くこともあるの。

ワタシに噛まれてしょんぼりのマミに代わって、
パピは沢山撫で撫でしてくれた。

すごく落ち着いたころ、パピは用があって2時間ちょっと近所へお出掛けした。

腎不全でオシッコが出なくなって丸三日

マミは、パピが外出してワタシと二人きりになると、ワタシのそばへ来たよ。

そして、手足はパンパンなのにげっそりした顔をじーっと見つめてたかと思ったら、めそめそと泣き始めちゃった…

腎不全で死ぬ半日前のげっそりした顔写真だけど、マミがまたショックを受けるといけないから線画にしてある。マミを泣かしてしまったワタシのげっそりしたお顔(マミがまたショックを受けると可哀想なので線画にしてあるけど、クリックで普通の写真が見られます)

腎不全で死ぬ半日前のげっそりしてるワタシの顔(マミがまたショックを受けると可哀想なので線画にしてあるけど、クリックで普通の写真が見られるよ)

マミ、心配かけてゴメンね。
でも、泣かないで!

しばらくするとマミは、ワタシが目が見えないからなのか、
自分で作った歌を歌い始める。

♪今日も明日もまるが好き〜
 毎日毎日まるが好き〜
♪パパもママもまるが好き〜
 世界で一番まるが好き〜

同じ歌を何十回でも歌ってくれるの!
パピが帰ってくるまで、マミはワタシのそばでお歌を歌ってくれた。

そして、いっぱい撫で撫でしてスリスリしてくれたの。

家事をするのに少し離れる時は、
ワタシに聞こえるように大きな声で歌ってくれたよ。

マミがお歌うたってくれるなんて、すっごく久しぶり…

けど、そうこうしている間に、
ワタシのオシッコが出なくなってから、とうとう丸三日が経ってしまった…
オシッコどころか、ウンチだって、昨日の午後、ほんの2滴出たきり。

猫が大好きなマタタビのお香(キャットインセンス)夕方、パピがメール便片手に帰ってきた。
中身は、ワタシの為にと買ってくれたマタタビのお香。

マミがマタタビのお香を焚いてくれて、とってもいい匂いだった。

けど…もうただただ寝てるだけ、
お水も上手に飲み込めニャい。

それでも、パピとマミがこれでもかって撫で撫でしたり、
話しかけたりお歌を歌ってくれたりして気分が良くなったせいか、
さっきの写真みたいなゲッソリではなくなったの!

マミもパピもワタシの表情が少し和らいで安心してくれたよ。

けど、この日は夜、利尿剤を筋肉注射しに病院へ行くのは止めた。

もう注射が効いてないのは明らかだし、
通院も筋肉注射もワタシにとっては更なる苦痛でしかない
と思ったのニャ

この日の夜は、婆ちゃんがワタシを心配して、
スナック「まる」へ遊びに来てくれた!

まだ時間的にはスナック営業前だったけど、
大事なお客さんだから夕飯をご馳走してあげたのニャ♪

スナック「まる」はいいお店なの。

婆ちゃんは「まる元気出して!」と何度も言いながら撫でてくれた。
そして、自分がいつもしてる健康祈願?の数珠をワタシの手に掛けたりしてた。

挙げ句には「まるの可愛い顔写真撮らせて!」なんて、
病気で弱り切ってるワタシの写真を撮りたがる。

マミが「今はげっそりしてるから、可愛くは撮れないよ」と言っても、
婆ちゃんは自分のガラケーを出して「撮って、撮って!」とせがむ。

マミは仕方なしに2枚くらい、
ワタシの顔をUPで写真に収めてあげた。

そうこうして、婆ちゃんは1時間半くらいして帰って行った。

この日も、パピとマミはスナック「まる」で飲んだ。
スナック「まる」営業開始して以来、一日も休み無し!

本当はお休みしないと駄目な日があったの。

パピは持病で通院があって、
事前に血液検査をするから、その前日はお酒を飲んじゃいけないの!

けど、パピもマミも色々不安だったり寂しかったりで、
クタクタなのに飲まないといられないんだって。

今日は駄目だから明日、今日も駄目だから明日…と延期して、
最終的には「ちょっと、今は無理だ! 診察を来月に延ばしてもらうわ」という事になった。

おかげで、スナック「まる」は毎日営業〜〜〜

ただこの日はマミがワタシの近くがイイと言って、
いつものカウンターテーブルからベッド脇へ来て飲んでたの。

パピは(カウンターテーブルでも)ワタシが見える位置だから、そのまま。

ベッド脇にワタシの階段替わりに置いてある低反発のクッションに、マミは座った。

そして、ワタシを撫で撫でしながら、
ヒストリーチャンネルを付けてパピとお話しながら飲んでた。

パピもマミも、ここ数日は激しく疲れ切ってた。
オシッコが出てないことへの不安と心配で
いつも以上にヘトヘトだったみたい

だから、ちょっと早めにネンネしてた。
1時過ぎくらい、だったかニャ?
マミはワタシの隣へ来た。

向きを変えてもらって、お水を飲ませてもらって、
撫で撫でされて…好きだよ〜♪とスリスリされて、
それからマミはワタシのお手々を握って寝た。

パピも少しして、ベッドの奥で寝たの。

向きを変えてくれる直前のワタシ、点滴の残りが4本の手足にあって、体とのバランスが不自然なくらいに巨大化してる。

向きを変えてもらう直前のワタシ、点滴の残りが4本の手足にあって、体とのバランスが不自然なくらいに巨大化してる。(念のために線画にしてるけどクリックで加工してない普通の写真が見られます)

パピが泣いた日

ワタシは夜中に気持ち悪くなって、
またオエッオエッてなった。

吐けるものも何もなくて、
ただ口の端っこにあぶくみたいな唾が溜まった

ワタシが苦しくて動くものだから、
手をつないだままのマミが気付いて起きた。

口の周りをキレイに拭いてくれて、
お水を飲ませようとしてくれた。

ほとんど飲めてなかったけど、
口の中の気持ち悪いのが取れるだけでもさっぱりするからね、とマミは言ってた。

マミはパピを起こすか悩んだみたいだけど、
ワタシの体勢を変えたくてパピを起こした。
(パピの方が上手に体勢を変えられてワタシの負担が軽いから)

パピに向きを変えてもらって、でもまた気持ち悪くなった

苦しくて、前足の先をギュって握っちゃうくらい。
それを見て、マミはお手々をつないでくれた。

苦しいのが少し収まったらお水を飲ませようと、
パピはシリンジにお水を入れて準備してた。

ワタシは苦しいニャ! と口を開けた。
その後、あまりに辛くて声が出た

でも、でも、それが最後。

パピはお水を飲ませようとワタシを見て、
首から胸のところが動いてないのに気付いたよ。

「まるが死んじゃった」

そう言いながら、パピは泣いてた。

マミは信じられないのか、ワタシの胸に耳を当てたりしてた。

ワタシの大好きな、
世界で一番大好きなパピが泣いてた。

「まる、お疲れ様…ありがとう♪」って言いながら、泣いてた。

パピ、ごめんなさい…
パピが大好きなの、だから泣かないで!

パピとマミが二人一緒に泣いてた。

でも「3時45分、くらいかな…」
そう言ってパピは泣くのを止めたの。

マミが心配だから。

「まるの目を閉じてあげたいけど、どうしたらいいの?」

パピはPCで調べようとしたけど、
手が震えて調べるのを諦めてた。

二人で代わる代わる、ワタシのまぶたを抑えようとしてた。

とにかく、このまま電気毛布の上に寝かしておいたらマズイよねと、
ベッドの奥にあるソファへクッションとペットシーツを敷いて、その上にワタシを移動した。

二人とも本当に疲れ果ててた。
マミはソファに寝かされたワタシと手をつなぐと寝てしまった。

二度目にオシッコが出なくなって三日と半分、84時間。
これがワタシの限界だったの。

パピ、マミごめんね。
でも、ワタシ結構頑張ったでしょう?

猫の腎不全でオシッコが出なくなってから〜腎不全猫の最期(1)
猫の腎不全でオシッコが出なくなってから〜腎不全猫の最期(2)
パピ、マミとお別した日〜腎不全猫の最期(4)